(鈴木努)最初に女性センター別館の今後についてお伺いします。女性センター別館の利用団体は、定期利用で48団体、不定期利用の団体が2団体、合計50の団体が利用しており、その利用団体の会員数は、594名となっています。年間の利用人数は、平成22年度で、21346人、23年度で21500人、24年度で21855人となっており、多くの方が利用している施設となっています。
この女性センター別館を含む肴町分庁舎旧館は、築40年以上が経過しており、平成22年には、耐震診断が実施され、南北方向に揺れた場合の最小Is値が0.373となっており、大規模な地震が発生した場合に、倒壊または、崩壊する危険性があります。市では当初耐震補強工事を実施する予定としておりましたが、具体的な計画については未だ示されていない状況にあります。
現在の施設は、市内の中心部に位置しており、交通の利便性も高く利用者からも現在の場所での存続を希望する声が上がっていますが、耐震補強についてどのような計画で進めていくのかお知らせください。
また今年の3月に利用団体に対し女性センター別館の今後の対応について説明がなされたところでありますが、現在の別館の使用が26年度いっぱいとのことで、その後の活動場所について代替施設など早期に確保する必要があると思いますが、どのようにお考えでしょうかお伺いします。
保育園園舎の対応は
合わせて、女性センター別館がある肴町分庁舎旧館には、保育園もあるわけですが、施設の改修、あるいは移転についてどのような計画をお持ちかお伺いします。 |
(細川市民部長)女性センター別館の耐震補強についてですが、女性センター別 館及び塗料保育園が入っております肴町分庁舎旧館は、建築後40年以上を経過した建物で、平成22年に耐震診断を実施し、翌年、第三者機関による判定を行いましたところ、南北方向の最小Is値は0.373となり、耐震診断基準のIs値0.6を大幅に下回っていることが判明しました。
これを受けて、庁内関係課で協議を重ねてまいりました結果、肴町分庁舎旧館の使用を継続するには、耐震補強工事とは別に大規模な改修が必要であるという結論に達しましたことから、昨年度末に女性センター別館利用団体説明会を開催し、耐震診断結果を併せて、来年3月以降は当分の間使用できなくなること、「公共施設保有の最適化と長寿命化のための基本方針」を踏まえると、大規模改修や建て替えは極めて難しい旨のご説明を申し上げました。
なお、今後は来年度に策定を予定しております「公共施設保有の最適化と長寿命化の計画」において、具体的な方向性を明らかにすることとし、その内容については利用団体をはじめ、市民の皆様にご説明していまいりたいと考えています。
次に、女性センター別館利用団体の活動場所の代替施設などの早期確保についてでありますが、女性センター別館利用団体は、現在、文化、スポーツなど合わせて50団体あり、代替施設につきましては、公民館、老人福祉センター、児童センター、地区活動センター、サンライフ盛岡などが想定されますが、施設の利用方法、使用料の有無、減免基準等につきまして、8月までに女性センター別館利用団体説明会でお伝えする予定としております。
また、必要があれば、個別にも相談に応じてまいりたいと存じます。
(熊谷保健福祉部長)肴町分庁舎旧館の保育園園舎の改修・移転に関する計画についてでありますが、先の耐震診断結果を受け、これまでに保護者説明会や緊急避難に必要とされる備品の備付などの対策を実施してきたところであります。
現在、肴町分庁舎新館への移転、現有地におけるプレハブ仮園舎の建設、新園舎の建設など複数の計画案について、「園児の安全」を第一に、具体的な事業費の試算や移転可能時期などを比較検討しているところであり、早急に方向性を定めたいと存じております。
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